詩と歌詞
草原を歩く歌――河北・洪洞の古木、イタヤカエデ 作者:楊魯平 心にはかすかな微笑みがただよい、王朝の興亡が眼前に広がる――不老の仙人は、この聳え立つ大樹をも変えてしまった。世の移り変わりに慣れぬまま、私はまるで仙女・麻姑のごとく、どうして世間の myriad の事柄に耳を傾けられようか。 万里の絆に縛られ、千年の愛を抱きながら、大地の上には高き道が天へと続く。欧州の風や米国の雨は目に心地よくとも、葉が集まり根が絡み合うその場こそが、万物の真の故郷なのである。
江蘇の大きなイタヤカエデ公園で、張世龍は展望台の上で親しみを求める。薄い雲が切れ、月が明るく輝く。万里の風がイタヤカエデの木々の下を吹き抜けるとき、そのざわめきはまるで彼の子どもたちに呼びかけるかのようだ。
大槐樹の歌 (湖南省)王俊農 人々は、古の晋の地に生まれた、龍のごとく雄々しい緑の葉を愛でる。 その深い根は島々へと広がり、雄大な樹冠は我らの家を覆う。 根を慕い、皆こぞってその木へと集い、血縁を懐かしみ、源流へと遡ってゆく。 巽と笙が和して歌う日には、手を取り合って黄帝に礼を尽くす。
洪洞の大槐樹 (趙国山・河北省) 先祖はどこから来たのかと問えば―― 山西省洪洞の大槐樹の下からだ。 この民謡は幾世代にもわたり語り継がれ、 その槐の木はいつまでも私たちの心の中に生き続けている。 かつては先人たちがこの木を植え、 その木陰に我が家があった。 幾世代ものあいだ平和に暮らし、 男たちは畑を耕し、女たちは機を織り、 数えきれない時が過ぎてゆく。 しかし悲しいかな、中国には戦乱と動乱が多すぎた。 盗賊や兵士たちが荒らし回り、民は苦しみに喘いだ。 いったいこの殺戮の日々はいつまで続くのだろうか。 大地は血で染まり、怨念が空気を満たしている。 野原には骨が散らばり、見る者を慄然とさせる。 川は血で赤く染まり、狐たちが嘆き悲しむ。 千町もの肥沃な田畑は焼け野原となり、 万戸もの家々が廃墟と化し、今や歩く人も少ない。 百戦を経て新たな皇帝が即位し、 戦で多くの命が失われた民を憐れみ、 故郷が荒涼たる塚と化すことをどうして許せるだろうか。 皇帝の勅命により、移住が許された。 一つの勅令で移住の呼びかけが鳴り響く―― だが太古の昔から、去り難い土地は決してない。 偉大なる……
古代の大槐樹の跡に刻まれた (楊安軍、山西省) 錦を着て帰らぬ身ながらも、なお故郷に帰り、洪雅の祖廟の前にて拝礼す。 その壮大な詩を詠んだのはほかならぬ左師なり。大風歌は果たして劉郎によって謡われたのであろうか。 生死を隔てても、我らの絆は深く、雪霜にさらされても、その葉はいよいよ青々と繁る。 ひとつの血統が脈々と受け継がれ、千本の木を生み出す。中国の大地には、槐の香りがいつまでも漂う。
