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洪洞の大イタヤカエデの歌
2018-01-30
洪洞の大イタヤカエデの歌
(甘粛)胡希成
火山は白い雲のただ中に高くそびえ、平らな野原を隔てた洪洞には、桑や槐が植えられている。松林と素朴な小屋には鶏や犬の賑やかな鳴き声が満ち、渓流のほとりには汾河のゆるやかな曲がりが流れている。
衰微と混乱の時代には戦乱が勃発し、九つの州は霧と蔓に覆われて荒涼たる地となる。王朝が交替するたびに、人々は故郷を追われ、幾千里もの遠方へと押し流されていく――南へは揚子江・淮河流域へ、西へは渭水流域へと。
悲しみに満ちた心で、私は故郷を離れ、はるか遠い地へと旅立つ。いったん去ったあと、いつになったら愛する人々は再び集まってくれるのだろうか。泣き声は遠くへと消えていき、道は果てしなく広がる――いつの日か、あの大きなイナゴの木をもう一度訪ねてみよう。
渭水は西へと流れ、渭源に至る。鸚鵡山の頂には、禹の跡が今もなお残っている。さらに西へ進むと、はるか金城に達し、黄水の上では風と埃が日月を曇らせる。
北風は峠のあちこちで激しく唸り、皋蘭山の湧き水は霧に包まれている。わが家は酒泉に近い張掖へと移ったが、故郷を懐かしむ心はなお遥か彼方にあり、汾河のほとりの木々に絡みついている。
祁連山脈には風と雲が立ち昇り、その麓では馬や羊の群れが草を食んでいる。砂埃にまみれた平原は紅のような色合いを帯び、傾きゆく夕陽がきらめくなか、かすかな駱駝の鈴の音が響く。
黄河は東へと海へと流れゆき、日が沈み月が昇るたびに、山河は移ろうかのようだ。まるで蓬草がなおも帰る風を待ち、漂う葦がなおも川の逆流に身を任せるがごとくである。
長山より帰る鳥たちは、緑豊かな尾根に舞い降り、やがて翼を広げて再び火山へと翔ける。河と汾の波は天に触れるほど高く立ち上がり、遠くには槐の木々が輝かしい光を放っている。
槐の木は代々芽を出し続け、春の花も秋の月もいつまでも変わらぬまま。あの頃、遠くを見つめる私の眼差しはただいっそう懐かしさを募らせただけだった。今や、ふたたびの再会は悲しみと喜びを同時に胸に抱かせる。
河・汾の流れはゆるやかに注ぎ、わが古き家の跡をたずさえる。夕闇が降りてくるなか、私はこぶだらけの枝をなでて歩く。樹の下にしばしとどまり、別れが惜しくてたまらない――この木こそ、いまなお四海にわたって尊ばれていることを、まだ知っているだろうか。
キーワード:
洪通の大イチョウ
