大きなイタヤカエデの木に刻まれた銘文
2018-01-30
大槐樹に題す――王規廷 若き日に筆を執りし頃、しばしば山々をさまよい歩いた。ある秋、友を訪ねて長安へと赴き、洪県に宿したところ、同行の者たちが遅れてきたため、茶を一服すえ、北門の外へと散策に出た。すると、幾重にも連なる丘陵が列をなし、水路は縦横に交わり、その景はまことに目を楽しませるものであった。移住していった人々の跡を尋ねると、村の老人がこう告げた。「これこそまさに大槐樹なり」と。 そこで、この感慨を刻むべく、七言律詩を七言絶句の体に作ってみた。 剣を手に千里を旅す、西風と夕照は空に広がる。客として都へ向かう身ながら、幼き日の縁をどうして忘れ得よう。塔の影は高くそびえ、槐の花はいまだに瑞々しさを失わず。年々旅の辛苦に耐えつつ、やっと杖を置き、故郷に憩える日が来た。
大きなイタヤカエデの木に刻まれた銘文
ワン・グイティン
私がまだ二十歳で、筆を初めて手にしたばかりの頃、しばしば山々をさまよっていた。ある秋のこと、友人を訪ねて長安へと旅立ち、紅県に宿をとったところ、同行者たちが遅れてきたため、茶を一服すませた後、北門の外へと散策に出た。すると、そこには幾重にも連なる丘陵が広がり、水路が縦横に交わりながら曲がりくねって流れる——その光景はまことに目を楽しませるものであった。さらに、移住していった人々の跡について尋ねると、村の年長者がこう語った。「これはほかでもない、あの大きな槐の木だ」と。これを機に、私はこの出来事を記すため、七句から成る律詩を七首作ったのである。
剣を手に、私は千里の道を旅する。西風と夕映えが空を彩る。たとえ大梁の客にすぎない身とはいえ、幼き日の絆をどうして忘れられようか。
塔の影は高くそびえ、槐の花はいまだに瑞々しさをたたえている。一年を通じて遠く旅を続け、ついに故郷に帰り、疲れ果てた身をやすらかに休ませる。
キーワード:
洪通の大イチョウ
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