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イナゴの里の春の三章

2018-01-30


イナゴの里の春――三連(紅通) 一、風光の北 赤い雨が降り注ぐ道を曲がりくねり、緑の枝は白い雲と絡み合う。 どの旅人も心を奪われずにはいられないだろうか。 香りは胸に、袖に満ちる。 二、春の水 川は遠くへ蛇行し、汾湾では木々に花が咲く。 細やかな雨の糸が幾筋か―― すべて菜農の家に降り注ぐ。 三、雨に濡れる幾本の柳、杏の風ひとすじ 万物は季節を知る。 春が訪れれば、七つの情をさらけ出す。

イナゴの里の春の三章

(ホントン)ジンベイジ

一つ

空っぽの小径には、紅い雨が降り注ぎ、青々とした枝は白い雲を絡ませている。

旅人の中に、酔わない者はあろうか。その香りは私の袖を満たす。

二つ

春の水は遠くへと蛇行し、フェン湾のほとりの木々には花が咲いている。

幾つかの繊細な雨粒が、農夫の野菜畑に降り注ぐ。

三つ

雨に濡れる柳の細い枝数本、そよ風に揺れる杏の花ひとひら。

万物は季節を知る。春が訪れれば、七情をあらわす。

キーワード:

洪通の大イチョウ