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バタフライラブフラワー

2018-01-30


蝶は花を愛す 心は異郷に置き去りにされ、春はあっという間に過ぎ去る。わが家は秦淮河のほとりにあり、幼い頃から江南に住みついている。家の前の桐の木々は風に揺れ、そのきしむ音のなかに、船頭たちの唄が漂ってくる。桃葉渡しの橋のたもとを船が通り過ぎるとき、舞い散る柳絮が街を渦巻き、私は対岸を見やりながら、帰るべき道を探している。深い路地では、霧雨の下で梅の実がやがて黄色く色づき、旅する我が魂はすでに、あの朧げな霞の境へと辿り着いている。(唐浩宇・江蘇)

バタフライラブフラワー

 

異国の地に取り残された旅人は、春もあっという間に去ってゆく。わが故郷は秦淮河のほとりにあり、私は江南の地で生まれ育った。

風が玄関先のトウゴマの木を揺らす。きしむ音とうめくような響きに包まれながら、船頭たちの歌が遠くへと消えていく。

船は橋のたもとで桃の葉の渡しを通り過ぎる。漂う綿毛が街の周囲を舞い、遠くから私は帰路を見やる。

深い路地のしとしと降る雨に、まず梅は黄色く色づき、わがさまよい行く魂は、すでにあの霞まなこなる境へと漂い出ている。

(唐浩宇、江蘇)

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洪通の大イチョウ