香りの満ちる中庭:大きなイタヤカエデの木の下の愛
2018-01-30
徳の満ちる中庭――大槐樹の下の愛(陶李・広東) 根に堅く鍛えられた心と、繁茂する枝葉に深く宿る情け。古き鷺の巣の上には雲が分かれ、青々とした春のなかで、誰がこれほど巧みに調え得ようか。煙をたなびかせる小枝の先に宿る露を、再び急いで啜りながら、風のそよぐ亭の下で、われらは杯と酒器を手に挙げる。あの馥郁たる約束を、幾重にも重なる緑の陰に思い巡らすとき、今や誰が望楼に立ち、故郷を眺めているのだろうか。 高く聳えるこの槐樹は、大地の背骨であり、わが国の筋骨そのものである。海が田畑へと変わろうとも、その魂はいささかも変わらぬ。関塞と川を遥かに見渡し、万里の彼方へと続く月夜のひととき、旅人は果たしてどこにいるのか――世界の果てにこそいるのだ。その涼しき木陰に、茶の香りと熟した酒をともにして、旅人は必ずや帰って来るであろう。
香りの満ちる中庭 大きなイナゴの木への思い
(タオ・リー、広東)
心は深く鍛えられ、情愛は互いに絡み合い――古きコウノトリの巣の上で、雲が裂ける。緑あふれる春のただ中に、この巧みな織り成された景を紡ぎ出したのは、運命以外に誰があろうか。再び霧にまみれた枝の先へ、露に濡れた葉の上へと急ぎながら、風そよぐ涼やかな亭の下で、われらは杯と膳を並べる。幾重にも重なる緑の陰のなか、あの薫り高い約束を、いかにいとおしく抱きしめていることだろう――さて、今、テラスに立ち、故郷を眺める者は誰なのだろうか。
高懐は、山河の柱と称され、まさに国家の筋骨たる者である。たとえ海が田畑に変わろうとも、その心は決して変わらぬ。万里の辺境と川を遥かに見渡し、明月の輝く夜の下、旅人は大地の果てに立つ。涼しき木陰に身を置き、茶と酒の香りが熟す頃、さすがに遊子は故郷へと帰るべきである。
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洪通の大イチョウ
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