ニエン・ヌー・ジャオ
2018-01-30
念奴嬌(耿振元・天津) 海も空も澄み渡り、飛ぶ野雁すらも、わが思いを中国の山河の地へと運びはしない。万里の広い水の彼方には、なおも隔たりあり――あのつかのまの別れを、いかに悔やむことか。艱難の旅路に身を置き、異郷にてひとり、寂しさは雪のごとく降り積もる。この遥かな岸辺より、忠節の心を誰かに告げることは、なかなか叶わない。 万重の川山を眺めつづけ、目が疲れ果てるまで見つめても、たゆたぬ魂と夢は、いよいよ深く故郷を慕う。古木の槐、その枝葉はまさしく抱擁するに足るほどに広く、またもや花が舞い散る季節となった。額には白髪が芽生え始め、物思いにふけるうち、いつしか恍惚としてしまい、それでも悲しみは消えることなく燃え続ける。それでもなお、危険な楼に登り、茫洋たる海に浮かぶ明月を、はるか遠くに望むのだ。
ニエン・ヌー・ジャオ
(耿振元、天津)
海も空も澄み渡り、飛ぶ野雁すら、わが思いを中原の地へと運ぶことはできない。万里の大海を隔てて、われらは永遠に別れぬ――あの時の軽やかな別れを、いかに悔やむことか。この艱難な旅路、異郷にひとり身を置けば、その寂しさは雪のごとく降り積もる。遥かなる此の岸より先へと、わが忠節の心は、誰にも語られぬままにあり続ける。
幾多の川と遥かなる山々を、目が疲れ果てるまで見つめながら、わが落ち着かぬ魂と夢は故郷を慕い、揺るぎない熱情をもって切望する。かつて抱きしめるほどに広がっていた古木の槐を思い起こす――今また、花びらが舞い散る季節となった。こめかみには白髪がまじり、静かな思索にふけるうち、いつしか心は甘く誘われてしまう。それでもなお、その危うい楼へと登り、茫洋たる大海に浮かぶ明るい月を遠く見つめる。
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洪通の大イチョウ
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