ふるさと文化
鉄(てつ)姓
2019-02-14
明王朝の時代、洪洞県の大槐樹から移住した鉄氏の始祖は、もともと洪洞県平陽府および趙城県に戸籍を有していた。明初には、朝廷の勅命により、これらの移住民は洪洞の大槐樹に集められ、各地へと移り住んだ。清代末期には、その子孫は河南省、山東省、河北省、北京市、陝西省、甘粛省、安徽省、江蘇省、山西省など広く分布するに至った。鉄姓に関する最も古い記録は、北宋時代の『興捷』に見られる。
【姓の由来】この姓には主に二つの源流がある。① 子氏に由来するもので、『世本』によれば、鉄衛は斉城に位置し、そこに住んでいた人々が地名「鉄」をもって姓としたとされる。② また、地名を姓としたものでもあり、春秋時代の魏国には「鉄」と称される古墳があり、現在の河南省濮陽県の境内にあったことから、その地域の住民の一部が「鉄」を姓としたと伝えられる。
【氏族の起源】鉄姓の主要な出自は淮南郡である。淮南郡は、西漢から西晋にかけては現在の安徽省寿県にその治所を置き、東晋から隋代初期にかけては、現在の安徽省当塗県の南方にその治所があった。
【堂聯】鉄姓の代表的な堂聯は次のとおりである。「科挙の名を天下に轟かす」(鉄南中)、「忠義にして名高く、その節操は常に堅固なり」(鉄玄)。
【著名人物】『中国姓氏大辞典』には「鉄」という姓について二つの記載があるが、『中国歴代人名大辞典』には十四の記載がある。歴史上の鉄姓の人物としては、隋代に将軍・鉄世雄、宋代には懐県出身の進士・鉄南中、明代には洪武年間に国子監の学生を務めた鄧県出身の鉄玄などが挙げられる。
【人口】第四回全国人口調査によると、山西省には姓「鉄」の人が727人おり、そのうち臨汾市に63人いる。
【祭壇櫃】大槐樹の下にある宗祠の第6号祭壇櫃には、鉄氏の先祖位牌が祀られている。
【移住】濮陽の鉄氏は、洪洞の大槐樹を発祥とし、明の洪武年間に濮陽県の鉄家道渓へ移住して、後にその地名を改めて李大渓と称した。また、景海の鉄氏の一派は、祖先が山西省平陽府洪洞県の大槐樹下の旧鶴巣から、明の永楽年間に景海県の唐官屯村へ移り住んだことに由来する。さらに、房山の鉄氏に系出する一派は、その始祖が永楽元年に山西省洪洞から北京市房山区の豆店村へ移転したことにより成立した。
キーワード:
洪通の大イチョウ
